Everybody Genius【経営者はみんな天才!】



香取貴信 様
有限会社 香取感動マネジメント 代表取締役
事業内容:経営コンサルティング
http://www.e-storybank.com

今回は、感動コンサルタントとしてご活躍されています、有限会社香取感動マネジメントの香取貴信社長にお伺いしました。
香取社長は、ベストセラー「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の著者であり、ディズニーランドで働かれていた時の感動体験をテーマに、全国で講演をされています。弊社のセミナーでも非常に熱く感動的なお話をしていただき、大盛況でした。
プロのサービスについて、熱いお気持ちを語っていただいています。



森川:現在、感動コンサルタントとしてご活躍をされていらっしゃいますが、どういった思いでコンサルティングをされているのですか。


香取社長:サービスは2つに分けられます。一つは、機能的サービス。人が変わっても同じサービスが提供できる、マニュアルに沿ったサービスです。もう一つは、期待を超えたサービス。情緒的サービスです。誰かの役に立ちたいという気持ちが大事で、それが働くことの本質だと思います。多くの人に好かれようと思うのではなく、目の前にいる人を愛することが出来るかどうかだと思います。今、実践しているのが、親孝行です。自分の家族を大事に出来ないと、他人を大事にすることなんて出来ないと思っていますので、親孝行をしないとクビ。というゴールデンルールを作って、実践しています。電話の1本や、手紙とか何でもいいんです。それを1週間と期間を決めて、みんなで実践して、実際に何をしたのかということをレポートに書いて提出してもらいます。レポートの提出期限はその月の月末までとし、提出しなかったらやっていないということでクビ。なんですけど、今のところクビは出ていないですね。(笑)その上、リーダー達には部下のお父さん、お母さんについても、リーダー自身の親と同様に大切にするよう指導しています。例えば、給料日には部下に感謝を込めて手紙を書くのは当たり前だし、1年に1回は部下の父母に対して感謝の手紙、『こんなふうに頑張っていますので、是非見に来てください。』『こんなふうにお客様に喜ばれています。』を送っています。そうするともっと頑張ってくれるんです。ディズニーランドでは、リーダーになるために予選があるのですが、その時に「仕事を愛せるか」、「部下を一生愛せるか」を問われます。自分の仕事、部下を心から愛せないと、リーダーになれないのです。部下のことを愛しているか、愛していないかは部下がちゃんとリーダーを見ているから解ります。リーダーシップは、何を言うかではなく、誰が言うか、だと思います。最悪のリーダーシップは、ピンチになったときに後ろから玉が飛んできますからね(笑)。

森川:社長が、親孝行を考えるようになったのはなぜですか。


香取社長:ディズニーランドの時に、先輩にムリヤリさせられたんですよ。高校を卒業して初めてもらった給料の時のことですが、先輩に呼ばれて強引にパスポートを売られたんです。それも日付の入った予約券で、しかもその日が有給になってるんです。日付をよく見たら、5月の第2土曜日。母の日ですよ。そのチケットをムリヤリ買わされて、「絶対お母さんと来い。業務命令だ」って。当日は、逃げないように先輩がお母さんにパンフレットを渡して、何時にどのアトラクションに行ってくださいって説明をしてるんですよ。もう本当に嫌で嫌で仕方なかったですね。その夜終わってから、周りも全員やられているんですよ。でもみんな「ああでもしないと絶対に行かないから、行ってよかったなぁ。」って言ってましたね。僕ももちろん今は感謝しています。その時撮った写真は今でも母が大事に置いていますよ。


森川:ディズニーランドにいくといつも感じることなのですが、スタッフは、なぜ一日中笑顔や、モチベーションをキープし続けられるのですか?

香取社長:1つは、ディズニーランドで働いているということが、楽しくて楽しくて仕方がないということだと思います。後は、僕の周りで言うと、尊敬できる人がいるかどうかだと思います。僕にはすごく尊敬していた先輩がたくさんいたので、休みの日でも会社に行きたいと思っていましたし、何より自分のことをすごく見ていてくれていますし、出来たら褒めてくれました。その積み重ねがモチベーションを維持させてくれたのだと思います。人のことを尊敬するということは、その人を認めるということですよね。尊敬される人って、尊敬する人をいっぱい持っている人だと思います。そこでは、年齢も経験も関係ないと思います。尊敬できる人をいっぱい持つには、どうしたらいいのか?と良く聞かれるのですが、それは、尊敬できる人に出会いたいって思っていないだけだと思います。出会いたいと思っていたら、自然とアンテナが立ちますよ。例えば、車を買う時。この車が欲しいなぁ。と思った瞬間に、雑誌を見ても、街を歩いていても、自分の欲しい車が目に飛び込んできますよね。それまでは、全然気にしていなかったのに、欲しいと思ったら、その車に関する情報をたくさん見たり、聞いたり、感じたりする訳なんです。アンテナが立った状態です。立てないときは、気にもしていないから、雑誌を見ようが街を歩こうがまったく見えてこないんです。だから、尊敬できる人に出会いたいって思ったら、今、目の前にいる人や、隣にいる人が尊敬できる人間に変わるはずなんですよ。全てが素晴らしい人っていないと思いますが、ここは凄いなぁって思ったりするところってありますので、その凄いということを素直に認めることが大事だと思います。だから、尊敬できる人をいっぱい持つために、尊敬できる人に出会いたいと思うことがすごく大切なことなんです。