Everybody Genius【経営者はみんな天才!】



金井正光 様
株式会社 リヴウェルヤマザキ 代表取締役
金井和代 様
株式会社 リヴウェルヤマザキ 専務取締役
事業内容:住宅設備機器等の販売バルブ、配管資材の販売 他
http://www.livewy.co.jp/

株式会社リブウェルヤマザキの金井社長と金井専務にお話を伺いました。
バルブ・水栓・配管資材の問屋として、昭和24年に創業されました。現在は大阪府外にも奈良・和歌山に営業所を持ち、システムキッチンやユニットバスなどの住宅機器や、オール電化関連の商材も扱っておられます。さらにはリフォーム・不動産にも事業展開されています。着実に発展を続けておられるお二人に想いをお聞きしています。



森川:創業されてから御商売の内容の変化、新社名への変更といろいろなことがありましたが、どのように展開されてきたのですか?


金井社長:そうですね。大阪西区を拠点とし、株式会社山崎バルブという社名でバルブ、水栓、配管資材の卸売りでスタートし、今年で設立55年目となりました。
設立当時は、西日本を中心に卸売りだけをしていたのですが、その後徐々に大阪府内、奈良、和歌山に営業拠点を持ち、水道工事店、住宅設備店、配管業者などにパイプ、継手などの配管資材全般を扱うようになりました。
市場の変化とともに水道関係の許認可制度が改正され、電気業界やガス業界が参入してきました。
もともと我々の業界は下請け体質であったため、参入した業界はエンドユーザーに対してのPRのやり方、ノウハウを持っていたので、住宅設備商品を中心に急速に伸ばしてきました。このままではいけないということで、元請のできる得意先への取り組みを進め、住宅設備機器を主とした生活環境をご提案するライフプロデューサーとしての営業スタイルに大きく変わりました。
昨年9月には、「生き生きとした(Live)健康で創造的な生活行動(Wellness)」を意味し、水回りの提案だけでなく、住環境をトータルな視点でとらえ、より快適・安心な生活を創造していこうという願いを託し、「株式会社リブウェルヤマザキ」に社名を変更しました。これを機に、エンドユーザーとの接点を持つことの重要性を考え、リフォーム事業にも「リブウェル・リフォーム」のブランド名にて、本格的に参入したのもこの時でした。

金井専務:社長に就任した時、勉強会で森川先生をご紹介いただいたこともあり、本当にたくさんの人とのふれあいで良いご縁に巡り会うことができ、これまでやってきました。
全てのお客様、全てのお取引先様をパートナーとして、社員も共に「共創」の精神をモットーにすることにより「三方良しの精神」を形に表した「ありがとうと言われる、ありがとうと言えるハッピーカンパニー」という経営理念が出来たのが4年前ですね。
毎年恒例のイベントである「ありがとう市」も今年で9回を数えることとなり、おかげさまで年々来場者が増加し、今年も大盛況で終えることが出来ました。
そんな中で、最近は社長と社員と会社が一つになる目標が必要だということが徐々に分かり、それはやはり経営理念であると感じ、最近では少しずつですが繋げていって、共有できるようになってきました。


森川:今日はぜひ経営理念について聞かせていただきたいと思っています。究極の経営理念ですよね。社内にも社外にも浸透しているな、とすごく感じます。社名も変えられましたが、変えたときは外から見ると違和感が当然あるんですが、社長さんや専務さんはいろんな気持ちを込めて作られていますよね。 先日「ありがとう市」に参加させてもらって、その意味がじわじわと伝わってくるものがありました。それがすごく大事なことですよね。


金井社長:感じ方は人それぞれ違いますが、やはり感情、心を持たないと幸せは絶対につかめない、ということを伝えたいのです。幸せになるために一番大事なことは「ありがとう」の心。どんなモチベーションの時でも自分が幸せと感じられる、非常に心豊かな会社づくりを目指しています。


金井専務:今は「ありがとう」と言ってもらえるように、南大阪営業所では阿保の交差点を全員で毎日2人ずつ朝8時半から掃除をしているんです。やり始めるとゴミを捨てる人が気になるんですよね。ゴミを捨てる人が腹立だしくなるんです。そうすると絶対に自分は捨てないようになるし、捨てられているゴミを見たら拾おうという気持ちになるんですよ。
でもそういう気持ちってすごく大事なことですよね。やってみないと気づくこともないし、出来るようにもならないんです。


金井社長:私が社長に就任したときに、書道部の先輩がお祝いに書いて下さったのですが、「やってやれない事はない やらずに出来ることもない」これを教訓にしているんです。
今期中期経営計画が5年目になるのですが、計画通りにいかない部分もありますが、やはり予定をしたらどうしてもしないといけないという意識になるので、達成するためにいろいろと手がけていきます。マラソンと同じで、ゴール地点がないと走れないので、きちんと目標を掲げて取り組むことが非常に大事だと思います。


森川:そうですね。ゴールがあるからそこに向かって走りますが、何も無 い状態でとりあえず走りなさいと言われても何をしていいのかさえもわ からなくて結局何も出来ないと言うことが確かにありますから。

金井社長:口で言うと簡単ですが、実践するのは非常に難しいし、社員も一丸となって取り組まないといけないです。その上で、人、社会の役に立つ、「ありがとう」と自然に笑顔がこぼれるようにしていきたいと思っています。


森川:そうですね。私もよく経営計画の話の中で、計画を作りましょうと言って、売上をどのくらいにしましょう、とかいろいろな相談に乗りますがそこでなぜ儲けたいのかと言うことを尋ねてみるとつまったりされることがあります。一番大事なのは、『社長の生き方』。その中に儲けを含み、生き方を形にするということが根底にないと、事業計画が仮に達成しても、継続や発展と言うことが出来ないと思います。それらがきちんと形になって「人、社会の役に立つ」という目標が明確化されると思います。
社長さん、専務さんのそういった思いが非常に伝わってきます。目標を全員でクリアしていくということをこれからも実践し続けていただきたいと思います。


金井社長:「ありがとう」の気持ちを忘れず、プロのサービスを常に考え、資材関係については新製品で施工性や生産性を高める商材を積極的にご提供し、住宅設備分野は材工一体を強みとしてお客様をパートナーとし、エンドユーザーに提案営業ができ、共に成長、繁栄する会社を目指していきます。